東京のおすすめ横丁ガイド
日々進化し新しく変わっていく東京にも、人情あふれる昔ながらの飲屋街「横丁」が残っています。横丁はオジサンたちの憩いの場というイメージがありましたが、最近は若い女性や外国人観光客も横丁ではしご酒を楽しんでいます。昭和レトロな雰囲気が漂い、思わず写真を撮りたくなるフォトジェニックな横丁も。東京へ来たら一度は行っておきたいおすすめの横丁をご紹介します。
新宿ゴールデン街
新宿歌舞伎町の東側にある飲屋街です。ここは戦後間もない昭和20年にできた闇市”新宿マーケット”からはじまり、昭和24年に今のような飲屋街になりました。170ほどの店がひしめき合うように軒を並べています。昭和40年頃から“ゴールデン街”と呼ばれるようになり、作家や詩人、漫画家、映画、演劇に携わる文化人が多く集まる知る人ぞ知る場所でしたが、しだいに広く知られるように。今では夜通しお酒を楽しむ若者や海外からの旅行客らが増え、若いオーナーによる新しいコンセプトの店と老舗バーが共存する東京を代表する人気スポットになっています。
新宿ゴールデン街 / 東京都新宿区歌舞伎町1
都営新宿線・都営大江戸線・丸の内線新宿三丁目駅(B3出口)より徒歩5分
新宿駅東口より徒歩5分
新宿思い出横丁
新宿西口にある現在のパレットビル(新宿西口会館)から青梅街道までの路地に長屋のように酒場が立ち並ぶ横丁です。ここは戦後の焼け野原となった新宿西口近辺に露店商のマーケットや闇市が戸板一枚で区切って店舗が並んでいたのがはじまりです。戦後当時の頃からの名残りでもつ焼きや焼き鳥の店が多く軒を並べています。
新宿思い出横丁 / 東京都新宿区西新宿1-2-11
新宿駅より徒歩2分
渋谷のんべい横丁
渋谷のビルが立ち並ぶ一角にある「のんべい横丁」。まるでタイムスリップしたような昭和レトロな空気感が漂う横丁は、戦後の昭和25年に屋台の店主たちが集まってできた飲食店街です。2~3坪の店内は数人入ればいっぱいになり、その狭さが心地よく感じられます。横丁には焼き鳥やおでんのほか、バーやビストロなど個性豊かな36店が軒を並べています。
渋谷のんべい横丁 / 東京都渋谷区渋谷1-25-10
渋谷駅より徒歩2分
上野アメヤ横丁
上野駅-御徒町駅間の山手線の高架下とその西側に約400店舗が並びます。「アメヤ横丁」と呼ばれるようになったのは、戦後の砂糖が手に入りにくかったときに、飴を売る露店が現れて人々の間で好評となったから、アメリカ進駐軍の放出物資を売る店が多かったからなど諸説あります。そして今では「アメ横」の通称でおなじみです。アメ横といえばあらゆる食材や雑貨などが揃うため多くの買い物客で賑わいますが、昼間から安い値段でお酒を楽しめる飲食店が多いのも人気の理由です。
上野アメヤ横丁 / 東京都台東区上野4-10
JR上野駅中央改札より徒歩2分、JR御徒町駅北口より徒歩2分
浅草ホッピー通り
ホッピー通りは浅草寺境内の西側にあり、昔ながらの懐かしい雰囲気の居酒屋がいくつも立ち並んでいます。美味しい牛すじ煮込みやもつ煮込みなどを安く提供するお店が点在しているので、通称「煮込み通り」と呼ばれています。多くの観光客が行き交う浅草で、昼間から気軽にお酒を楽しめる人気スポットです。
浅草ホッピー通り / 東京都台東区浅草2-4
東京メトロ銀座線・都営浅草線・浅草駅より徒歩5分
東武伊勢崎線浅草駅より徒歩6分
つくばエクスプレス浅草駅より徒歩2分
ハーモニカ横丁
吉祥寺駅北口のすぐそばにある横丁で、約100店近くの店舗が並んでいます。縦や横にある路地に小さな店舗が並んでいる様子がまるでハーモニカのようであることから名付けられました。ハーモニカ横丁は、昭和20年に駅前に出現したマーケット、いわゆる戦後の闇市がはじまりです。入り組んだ路地には飲食店だけでなく魚屋や花屋などの店も並び、買物客とお酒を楽しむ人たちで賑わいます。
ハーモニカ横丁 / 東京都武蔵野市吉祥寺本町1-1-3
吉祥寺駅北口より徒歩1分
西荻窪南口の飲屋街
西荻窪駅の南口を出てすぐのところ、吉祥寺方面へ向かって飲屋店が立ち並ぶ横丁です。西荻窪のシンボル的な焼き鳥店がもくもくと煙を立ち上げていて、この辺りに行くと酒場の香りがしてテンションが上がります。焼き鳥以外にもタイ料理や台湾料理、立ち食い寿司などいろいろな店があり、比較的安い値段で楽しめるので賑わっています。
西荻窪南口の飲屋街 / 東京都杉並区西荻南3-11-5
JR中央線西荻窪駅より徒歩1分
三軒茶屋三角地帯
国道246号と世田谷通りに挟まれたエリアである三角地帯の戦後の焼け跡に、バラックの商店が並ぶようになり商店街が生まれました。「エコー仲見世商店街」や「ゆうらく通り」といった路地が並行し、迷路のような路地に飲食店やバー、商店などがびっしりと立ち並びます。ここ三角地帯には居心地のいい呑み屋だけでなく絶品グルメも揃い、それを目当てに多くの人が訪れます。
三軒茶屋三角地帯 / 東京都世田谷区三軒茶屋2
東急田園都市線三軒茶屋駅より徒歩1分
東急世田谷線三軒茶屋駅より徒歩3分
北千住飲み屋横丁
北千住駅西口を出てすぐのところに多くの居酒屋などが立ち並ぶ細い路地があり、お酒好きの間で通称「飲み屋横丁」と呼ばれています。戦後のバラックからはじまったとされ、昭和の面影を残す昔ながらの串揚げや煮込みの店がある一方、ミシュラン1つ星に輝く焼き鳥店があるなど、個性豊かなラインナップが魅力です。
北千住飲み屋横丁 / 東京都足立区千住2-62
JR北千住駅西口より徒歩1分
赤羽OK横丁
赤羽駅東口を出て赤羽一番街の西側に居酒屋やスナックが並ぶ「OK横丁」があります。戦後の闇市から商店街ができた後、現在のような飲食街になりました。100メートルほどの横丁には約30軒の店舗が並び、「何でも飲み食いできる(OKな)」横丁であることからOK横丁と名付けられたという説も。
赤羽OK横丁 / 東京都北区赤羽1-17
JR赤羽駅東口より徒歩2分
リクルートは2016年のトレンド予測で「横丁ルネサンス」と定義し、近年盛り上がりを見せる横丁ブームは2017年になっても未だ衰えず。古くからある横丁に加え、次々に新しいタイプの横丁も誕生して人気を集めています。
恵比寿横丁
恵比寿横丁は昭和の時代に栄えた山下ショッピングセンター跡地にできました。床や天井などは当時のまま、昭和の雰囲気が漂う横丁には3〜5坪の個性的な小さな店が約20店ひしめき合って、通路にはみ出した席まで多くの人で賑わいます。狭い店内は相席になることも多く、初対面の人とも打ち解けやすいことから出会いのスポットとしても注目されています。
恵比寿横丁 / 東京都渋谷区恵比寿1-7-4
JR山手線/埼京線/湘南新宿ライン恵比寿駅東口より徒歩2分
東京メトロ日比谷線恵比寿駅より徒歩2分
ほぼ新宿のれん街
新宿駅から徒歩5分、代々木駅から徒歩1分の場所にある新顔の横丁です。ほぼ新宿とはいうものの、代々木からのアクセスが断然便利。オープンは2017年3月ですが、古民家7棟をリノベーションして誕生した飲食店街であり、新しさと懐かしさが融合した居心地の良さが特徴。タイプの異なる個性的な7軒が揃っているので、シチュエーションに合わせて楽しめます。
ほぼ新宿のれん街 / 東京都渋谷区千駄ヶ谷5-20-10
各線新宿駅南口より徒歩5分
JR山手線、総武線、都営地下鉄大江戸線代々木駅東口より徒歩1分